ミニバス選手にあったバスケットシューズの選び方
バスケットシューズはどれもかっこよく、どうしても見た目のデザインで選びがちですが、機能性も考慮して選ばないと怪我の元になってしまいます。とくに子供の足はとても繊細ですので、しっかり足に合ったバスケットシューズ選びが重要です。ここではミニバス選手にあったバスケットシューズの選び方を紹介します。
バスケットシューズ選びのポイント
・性別による違い
男子用に比べ女子用のバスケットシューズはかかとが細くなっています。
・足幅による違い
日本人はの足は幅広甲高、外人の足は幅狭甲低の傾向にあります。
基本的に日本人向けに作られている日本のメーカーがお勧めです。
・屈曲性(くっきょくせい)による違い
靴における屈曲性とは足裏の曲がり方を示します。
ミニバス選手のバスケットシューズ選びで特にこの屈曲性が重要なポイントになります。
バスケットシューズのかかととつま先を両手で持って、曲げてみて見てみましょう。
グニャっと曲がりやすい(柔らかい)ものほど屈曲性がよいとされ子供の足には好ましいとされています。
大人のバスケットシューズになるにつれて足裏の曲がりが硬くなり、屈曲性が悪くなります。
大人の場合、体重がある程度ありますので硬くても問題はないのですが、子供の場合は体重が軽いので硬すぎると蹴る力を十分に伝えることができなくなってしまいます。
また子供の場合、屈曲性が合わないバスケットシューズだと足に大きな負担がかかってしまい、足底腱膜炎などの「怪我」につながる恐れがあります。
外国メーカーが販売しているジュニア用バスケットシューズは大人向けのバスケットシューズをそのまま小さくしただけのものが多く、屈曲性が悪いものが多いです。
ただしメーカーなどでも差がありますので、実際に購入の際は試しに曲げて屈曲性を確認して見ると良いでしょう。
国内メーカーが販売しているミニバス専用のバスケットシューズは屈曲性にもしっかりと配慮されているものが多くオススメです。
バスケットシューズの足首の部分の高さ(カット)の違い
・ハイカット
バスケットシューズと言えばハイカットを思い浮かべる人も多いと思いますが、今ではお店で見つけるのも難しいぐらい取り扱いが少ない希少な存在になっています。
ハイカットの一番の利点は捻挫しにくいことです
ただ足首の可動性が制限されてしまいますので、素早い動きには不向きとされています。
・ミドルカット
現在の主流はこのミドルカットです。
ハイカットにくらべて捻挫の懸念がありますが、捻挫の頻度が上がったというようなこともあまり聞かれませんのでミドルカットでも問題ないでしょう。
ミドルカットは足首の可動性に優れていて、縦の動きに対する足首の制限が少なく激しい動きに対応してくれます。
バスケットボール経験の浅井選手はミドルカットから始めるのが良いでしょう。
・ローカット
ローカットは軽量性とフィット性を重視したモデルで、素早い動きが得意な選手向きとも言われています。 ただ怪我防止と観点からすれば、一番怪我を抑制しづらいモデルかもしれません。
購入時のポイント
子供の成長を考慮して、どうしても大きいバスケットシューズを購入してしまいがちですが、サイズが大きすぎるとシューズの中で足が安定しなくなってしまい、痛みや足の形状の変化が起こる原因にもなってしまいます。
バスケットシューズはかかとをあわせて、つま先を押して見て隙間が指1本分(約1センチ)くらいのサイズが良いとされています。
・お店でおこなうこと
両方の足で履いて試しましょう。
履いてみたら、紐を縛る前にかかと側に寄せましょう。
紐を縛り、片足で立ってみてつま先がシューズの中で動かせるか隙間をチェックします。
つぎに親指の付け根と小指が痛くならないか横幅もチェックしましょう。痛みは長く履いてみないとわからないこともありますので、最低でも5分位は履いてみることをおすすめします。
バッシュを履く時の注意点
紐はあまり締めすぎない。
紐は上から2〜3番目をしっかり締めれば問題ありません。
甲の部分を締め過ぎると疲れやすくなり、型が崩れてシューズの寿命が縮まってしまいます。
甲の部分を強くしめて、隙間がないくらいになってしまう場合は、足の幅があっていない証拠です。
最近ではバッシュ用の結ばない紐(キャタピラン)などもありますが、特にプレーには影響でないと思いますので、使用は問題ないと思います。
シューズの買い替え時期
バスケットシューズの機能・性能は永遠と持つものではありません。
このような症状が一つでもでていたら、危険信号です!
・アウトソールが磨耗して磨り減った
・アッパーに破れた
・シューズ中央がねじれやすくなった
足を守るためこまめにシューズのチェックをおこない、半年に1度は買い替えを検討しましょう!
中敷について
現在のバスケットシューズは中敷が交換可能になっているものが多く、自由に変えても問題ありません。
中敷を変えることによりプレーに質が向上したり、さらには怪我や痛みなどの軽減に対しても効果を発揮します。
とくに高学年のミニバスプレーヤーにみられる成長痛によるかかとに発生した場合は、クッションの良い中敷に変えてみると良いでしょう。
ただしシューズとの相性があるので購入時には注意が必要です。
シューズの管理方法
バスケットシューズは体育館での使用を目的としたシューズです。野外で使用するとソールのグリップ性能に大きな影響を与えるので絶対にやめましょう!
性能の劣化につながるので、かかと部分は絶対に踏まないこと!
バスケットシューズの使用後は、中敷を外して風通しの良い場所で陰干しして乾かしましょう。